- 審査員
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- 中 原 慎一郎株式会社 コンランショップ・ジャパン 代表取締役
- 髙 橋 俊 宏株式会社 ディスカバー・ジャパン 代表取締役
- 寺 内 信 二有限会社 李荘窯業所 四代目当主
- 小 原 嘉 元株式会社 和多屋別荘 代表取締役
- 小 仲 正 克株式会社 日本香堂ホールディングス 代表取締役
- 山 田 昌 彦株式会社 香十天薫堂 代表取締役
最優秀賞
松橋孝之 様
作品名: SUI
- 作品詳細
- 皿部分と土台部分の2 つの円錐形のパーツからなる香皿です。
- 松橋孝之様 受賞の気持ち
- この度は「最優秀賞」に選んでいただき、誠にありがとうございます。日本香堂グループ創業450年という素晴らしい節目に関わらせていただき、光栄の極みです。この作品はフィールドワークで常滑を訪れた事がきっかけとなり生まれました。ご縁をいただき、ご協力をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。
総評
優秀賞
高橋亮子 様
作品名: 香雪
- 作品詳細
- 香を焚くたびに灰が山頂に積もり、富士山は静かに雪化粧をしていく。透明なガラスを伝う煙とともに、香りと、ゆるやかに移ろう風景を楽しむお香立てです。
- 高橋亮子様 受賞の気持ち
- 伝統を受け継ぎ、新たな香りの価値を創造する日本香堂グループのテーマに合わせ、日本の風土と美意識を表現したいと思い、富士山の雪化粧を題材にしました。香りに関わる作品をデザインしてみたいと考えていたので、このような機会をいただけたことを大変光栄に思います。
総評
優秀賞
岩佐真吾 様
作品名: ORI
- 作品詳細
- 折形は、紙の折りで礼を尽くす、日本の美しい包みの作法。
香を焚く行為もまた、場や心を整え、目に見えない相手へのさりげない配慮を表す行為です。
この香皿は、香煙がくるくるとめぐる様子から「円」という形状をベースに、一筋のしなやかな折り目を加えて仕上げたもの。
日本的な折形の精神と、香りに寄り添う静けさが重なり合う、凛とした佇まいを目指しました。
- 岩佐真吾様 受賞の気持ち
- この度は、「優秀賞」に選出いただき、誠にありがとうございます。日本香堂グループ創業450年という長い歴史に敬意を込め、日本に根ざした風土や文化の中から、「折形」という精神性に着目しました。量産に向けた課題もありますが、一つずつ解決しながら、より完成度の高い製品としてお届けできるよう努めてまいります。
総評
優秀賞
沢井依子 様
作品名: 緑風環
- 作品詳細
- 私にとって香りというものはどのような時でも安心感や癒しを与えてくれるものであり、揺るぎのないものです。自然の中にいるような、ゆったりとした気持ちや、木々が風で揺れているときのさまざまな香りがめぐってくる様子を作品に落とし込みました。
- 沢井依子様 受賞の気持ち
- この度は「優秀賞」を頂きまして、誠にありがとうございます。創業450年という歴史の中、重みのある素敵な年に作品を通してご縁を頂けたことを大変嬉しく思っております。今後作品を見てくださった方々と香りを介したコミュニケーションが生まれることをとても楽しみにしております。
総評
コンランショップ・ジャパン
中原慎一郎賞
長澤秀彦 様
作品名: OVER Q(オーバーQ)
- 作品詳細
- ディフューザー容器を見るたびに、ラタンスティックが気になっていました。そこで伝統ある『見立て』の技法を用いて以下のようなストーリーを考えてみました。
-----まあるい身体に、ぴんと立った3本のスティック。これは日本が誇る“おばけキャラクター”から着想を得たディフューザー容器です。香りとともに空間にくすっと笑える「ゆとり」を漂わせます。ちょっと笑えて、心が潤う―そんな香りのある暮らしを、この小さなおばけがそっと見守ります。
- 長澤秀彦様 受賞の気持ち
- ラタンスティックというディフューザー容器ならではの特徴を真面目に真面目に考えた結果、ユーモラスでかわいい形になりました。面白がってくださる方がいらっしゃればいいなと制作しましたが、審査員賞を受賞できたことに胸が躍り、大変嬉しく感じています。制作にご協力頂いた窯元の皆様にも心から感謝申し上げます。
ディスカバー・ジャパン
髙橋俊宏賞
古井翔真 様
作品名: bloom
- 作品詳細
- スティックを底にある穴に挿すだけで自然なねじれが生まれ、美しいかたちが出来上がるディフューザー容器。無造作に入れられがちなスティックの佇まいを美しくデザインしようと考えた。スティックどうしが重ならず空気に触れる面積が増えることで、香りがより空間に広がる。
- 古井翔真様 受賞の気持ち
- 記念すべき創業450周年のコンテスト受賞作品に選出していただき大変光栄です。
容器にスティックを入れるところから香りが広がる雰囲気まで楽しめるものを作りたいと考えデザインしました。商品化を目指して、今後皆様の手に取ってもらえるように進めていきたいです。
李荘窯
寺内信二賞
柴田有希佳 様
作品名: 夕顔に羽黒蜻蛉
- 作品詳細
- 花の中央の穴に線香を挿して使用。
- 柴田有希佳様 受賞の気持ち
- この度は「李荘窯 寺内信二賞」を賜りありがとうございます。日頃、香炉や香合等、お香に纏わるものを作っていますが、香皿は作った事がありませんでした。今回の公募展を良い機会だと思い、香皿に初めて挑戦しました。余白を大事にした絵付けを心がけています。今後も品よくおおらかな作品を目標に精進します。
和多屋別荘
小原嘉元賞
長澤秀彦 様
作品名: 香珠
- 作品詳細
- 仏教の宝珠の形をモチーフとしたお香立てです。暮らしのなかにひとしずくの余白を、暮らしのなかに「香」という「宝」を、そっと届けることをイメージしています。
- 長澤秀彦様 受賞の気持ち
- この度は「和多屋別荘 小原嘉元賞」を頂き誠にありがとうございます。未使用時の香皿の佇まいと、灰の処理という機能の両面から考案しました。普段は店舗の設計をしており自分が設計した空間に今回の作品が置かれることを想像しながら検討しました。制作にあたりご助言ご協力頂きました窯元の皆様にも心から感謝申し上げます。
香十賞
渡邊紫音 様
作品名: 恋心
- 作品詳細
- 観葉植物であるアンスリウムをモチーフとしたガラスの香皿を制作しました。鋳造ガラス技法で成形した仏炎苞の部分には、ガラス鋳造らしい優しい表情が生まれています。お香を立てることでアンスリウムのカタチが完成し、空間を香りと視覚で演出する事を狙いました。
- 渡邊紫音様 受賞の気持ち
- この度は「香十賞」という素晴らしい賞に選んでいただきありがとうございます。
私が好きなガラス素材や植物というモチーフに、お気に入りのお香を立てることを想像して楽しみながら制作する事が出来ました。今回いただいた賞を励みに、一層、制作活動に取り組んでいきます。
選考会様子
審査員と入賞作品
受賞作品展示予定スケジュール
下記のスケジュールで作品を展示予定です。
- 2025年 11月18日~12月
- 銀座本店(東京都中央区銀座4-9-1)
- 2026年 1月~2月
- 香十二寧坂店(京都府京都市東山区桝屋町349-8)
一部受賞作品を(新たに製造したもの)
販売予定です。
(受賞作品本体は販売いたしません)