香器デザインコンテスト

応募作品113点の作品の中から、一次選考にて33点作品を選出、
提出頂いた30作品の中より下記の日時で最終選考を行いました。

2025年9月24日 15:30~17:30

香器デザインコンテスト選考会を銀座本社6階会議室にて行いました。

審査員
  • 中 原 慎一郎株式会社 コンランショップ・ジャパン 代表取締役
  • 髙 橋 俊 宏株式会社 ディスカバー・ジャパン 代表取締役
  • 寺 内 信 二有限会社 李荘窯業所 四代目当主
  • 小 原 嘉 元株式会社 和多屋別荘 代表取締役
  • 小 仲 正 克株式会社 日本香堂ホールディングス 代表取締役
  • 山 田 昌 彦株式会社 香十天薫堂 代表取締役

最優秀賞

松橋孝之 様

作品名: SUI

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
皿部分と土台部分の2 つの円錐形のパーツからなる香皿です。
松橋孝之様 受賞の気持ち
この度は「最優秀賞」に選んでいただき、誠にありがとうございます。日本香堂グループ創業450年という素晴らしい節目に関わらせていただき、光栄の極みです。この作品はフィールドワークで常滑を訪れた事がきっかけとなり生まれました。ご縁をいただき、ご協力をいただいた皆様に心より感謝申し上げます。

総評

小仲
今回、最優秀賞、優秀賞と票がこの4つにぐっと集まったものから選ばせていただいたという感じですね。特に最優秀賞は皆様の評価が高く文句なしの全員一致で決まりました。中原さんいかがでしょうか?
中原
組み合わせが色々できる面白さと色の選択もとても良かったですね。トレンドと言ってもいいぐらいの色をちゃんと選んでらっしゃるかと。形状の組み合わせで色々と遊べるっていうのは非常に面白いと思いました。素晴らしい作品だと思います。
小仲
小原さん、とても絶賛されていましたけどいかがですか?
小原
はい。ありそうで恐らくないっていうところが、1番私が引かれたところで、中原さんもおっしゃっていましたがバリエーションの掛け算がすごいですね。商品化の時にはかなり組み合わせで色々な違いが出せるみたいなそういった売り方もできる。その辺も先を見て作られているのかなと感じました。
小仲
そうですね。寺内さん、作り手の側からはどうでしょうか?モノづくりをずっとされていてそういう視点では。
寺内
はい。先ほどから言われていることと同じではあるのですけども、こちらは3色並べて販売されるのですかね。選べるっていうのはすごく楽しいなと。そういう組み合わせを自由にできるというところを含めて、買う側の視点からも本当楽しい作品じゃないかなという風に思います。
小仲
ディスカバー・ジャパンさんも色々なところの審査もなさっていて、ご覧になってらっしゃると思うのですがいかがですか?
髙橋
そうですね。こういった審査とかで参加させてもらう時に、僕の立場としては、まずディスカバー・ジャパンとメディアをやっているので、ディスカバー・ジャパンに、まずは掲載したいかということをいつも基準にしながら考えています。特に、物となると結構世の中に物が溢れているので、なるべく今までにはないものを選ぼうと思っていまして、その中でもこの最優秀賞の作品は紙面映えしそうだということ。あとは美しさもありますし、機能がちゃんとあり、色々な使い方ができるとか、バリエーションがあるとか。カラーバリエーションとあとはその2つのパーツをこう組み合わせることで色んなこう使い方ができるっていうのは色々と今後の生活提案になるのではないのかなと。
それこそ先程からお話しされていますお香を立てることがすごくちょっとおしゃれになりそうな感じがします。
小仲
ありがとうございます。この色は今流行り系の色なのですか?
中原
自分たちはよくタイルとかでこの種の色を使います。そういった色の内装が増えていますね。
髙橋
派手な色ではないですね。
中原
はい、抑えた色です、マットで。
寺内
食器でもグレー系とかですね、最近流行りです。意外とそういうのを選ばれる。
小仲
この3色を選んだっていうのもなんかいいですね。
中原
プロダクトデザイナーの方らしい。
山田
2つの色はわりと比較的香皿であるのですが、レンガ色でしょうか、この色ははじめての感じがします。商品化ということを考えても今までにない色です。3色あってよい。レンガ色を1個だけ置かれていても売れないかなと思います。この皆さんがおっしゃるようにカラーバリエーションっていうのが非常に生きてくるのかなという風に思います。
髙橋
これはお線香を立ててもいいですか?
小仲
いいと思いますよ。
山田
仏壇が家にない方も多いので、いいと思います。
髙橋
おしゃれになるじゃないですか。お線香立てても。
小仲
そうですね。
寺内
これは顔料を混ぜていますね。粘土に。
山田
そうなのですか。
寺内
はい。もう粘土自体に練り込んでこう作っている。
山田
普通はしないのですか?
寺内
それしか使えなくなるので、あまりしないです。普通は上薬とか絵具で表現するのですけども、これは多分練り込みだと思いますね。
山田
綺麗に仕上がるのですか?
寺内
そうですね。
小仲
デザイナーさんっていうところで全てが完璧に整った作品ですね。

優秀賞

高橋亮子 様

作品名: 香雪

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
香を焚くたびに灰が山頂に積もり、富士山は静かに雪化粧をしていく。透明なガラスを伝う煙とともに、香りと、ゆるやかに移ろう風景を楽しむお香立てです。
高橋亮子様 受賞の気持ち
伝統を受け継ぎ、新たな香りの価値を創造する日本香堂グループのテーマに合わせ、日本の風土と美意識を表現したいと思い、富士山の雪化粧を題材にしました。香りに関わる作品をデザインしてみたいと考えていたので、このような機会をいただけたことを大変光栄に思います。

総評

小仲
ガラスの富士山ってみなさん呼んでいましたけど、「香雪」ですね。中原さんいかがですか?
中原
透明なガラスの塊としてどっしりとして、重さもあって、雰囲気がある。私は最初にこちらを選びました。
小仲
中原さんも選考中におっしゃっていましたが、今回コンテストが6回目で1回目からずっと審査をやってこられているので、お香に対する機能的なところも見ていらっしゃって。
中原
そうですね。灰の落ち方とか灰の溜まり方とかあの穴のあき方とか。より気にするポイントになってきたので、そういう意味でもこちらは安心感がありますね。
小仲
小原さんは色々なものを実際に販売されているので、そういった見る目はかなり肥えているのでは。
小原
こちらは香りを楽しむということと、目に見える灰が汚れにもならずに灰が溜まることによって1つの味になっていく。富士山という日本人の精神性の1つの幸せの象徴として非常に日本人として反射的に惹かれる感じがここにあるなと。経過と共に変化を楽しめるのもよいですね。
小仲
富士山は日本人の象徴とも言えますね。寺内さんは陶器を作られていますが、いかがですか?
寺内
扱っているのは陶器ですがガラスも結構使います。塊感というかその重量感がすごいいいなと思いました。どっしりとしてこの厚みは、多分冷ますのに本当ゆっくり徐冷しないと割れる可能性もあります。よくチャレンジされたなって思います。先ほども言われていましたが、灰をプラスに転化されている。灰をこういう雪の表現にして、面白い。
小仲
色を入れたりしないで透明なのが潔い感じがします。
寺内
そうですね。いい感じです。
髙橋
僕も同じ考え方ですね。灰は灰、燃え終わったらゴミになる灰をそのちゃんとデザインに活かして降雪に見立てるという考え方が素晴らしいです。
小仲
全部そういったものも踏まえて捉えられている。
山田
他の作品に比べて透明感があって、この透明感を出すのは結構、難しいんじゃないかなと。冷ますのにも時間かかるとおっしゃっていたのですが、結構それ技術的なものは高いですか?
寺内
技術的というよりも、丁寧にゆっくり時間をかける感じですね。
髙橋
名前もいいですね。「香雪」。
小原
いい名前ですね。
小仲
作品名で掴みがあってそこから始まるっていう。
髙橋
いいですね。

優秀賞

岩佐真吾 様

作品名: ORI

    2
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
折形は、紙の折りで礼を尽くす、日本の美しい包みの作法。
香を焚く行為もまた、場や心を整え、目に見えない相手へのさりげない配慮を表す行為です。
この香皿は、香煙がくるくるとめぐる様子から「円」という形状をベースに、一筋のしなやかな折り目を加えて仕上げたもの。
日本的な折形の精神と、香りに寄り添う静けさが重なり合う、凛とした佇まいを目指しました。
岩佐真吾様 受賞の気持ち
この度は、「優秀賞」に選出いただき、誠にありがとうございます。日本香堂グループ創業450年という長い歴史に敬意を込め、日本に根ざした風土や文化の中から、「折形」という精神性に着目しました。量産に向けた課題もありますが、一つずつ解決しながら、より完成度の高い製品としてお届けできるよう努めてまいります。

総評

小仲
折形は紙の折りで礼をつくすとのことですが中原さんいかがですか?
中原
本当に紙を曲げたようなシンプルな形状をうまく表現できている。この機能で表現ができているのがとても素晴らしいデザインです。
小仲
商品にしてもいいです。
中原
そうですね。形もですが色も入れられるような感じです。1つのオブジェとしては成立するかな。
小仲
そうですね。色のバリエーションがあったら映えますね。
中原
ご本人が好まれればですが。
小仲
この光っている感じもいいですね。
中原
マットもいいと思います。
小仲
そうですね。和多屋別荘さんで売られていても合いそうですね。
小原
最優秀賞と同じようにカラーバリエーションとあとマットなどの質感があれば展開しやすいです。立姿とこの角度ですか、絶妙な立ち上がりがよくできています。
小仲
角度、確かにそうですよね。ちょっと寝かせてもいいとか色々ありましたね。有田焼も白い白磁がありますね。
寺内
魅かれたのは、一緒に置かれたパネル見た時にこれ1個で、1個は1個でも面白いのですけど、複数個あったら1つの塊としてアウトピースとしてその場を賑わせてくれるんじゃないかなっていうなんかそう期待感があっていいなと思う。色々こういろんな角度でこうやって。
小仲
なるほどですね。
髙橋
折り方っていう、紙を折るじゃないですか。そういう日本のそういう伝統文化的なことをちゃんと被せて形にしているっていうところも、ストーリー的にもいいなって。あとはやっぱり形がすごくシンプルで美しいなということですね。お香が立っていてもいいですし、お香を立てていない時でも成立している美しさもあります。
山田
皆さんのお話聞いて、あ、そうなんだと気づかされました。突発的な形をしているわけでもないしと思っていたのです。すぐ売る立場のことになっちゃいますけど、しっかりそういったよさを伝えれば商品ってすごく生まれ変わりますよね。単に置いているだけじゃなくてっていう感じです。
小仲
そういう説明があると見方が変わることもありますね。
山田
伝え方で一番変わる作品かもしれないですね。

優秀賞

沢井依子 様

作品名: 緑風環

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
私にとって香りというものはどのような時でも安心感や癒しを与えてくれるものであり、揺るぎのないものです。自然の中にいるような、ゆったりとした気持ちや、木々が風で揺れているときのさまざまな香りがめぐってくる様子を作品に落とし込みました。
沢井依子様 受賞の気持ち
この度は「優秀賞」を頂きまして、誠にありがとうございます。創業450年という歴史の中、重みのある素敵な年に作品を通してご縁を頂けたことを大変嬉しく思っております。今後作品を見てくださった方々と香りを介したコミュニケーションが生まれることをとても楽しみにしております。

総評

小仲
今回私ども450年ということで新しくディフューザー部門を設けたのですが、その中で全体をパッと見渡した時に450年を受けるデザイン、フォルム、大きさ、見栄えとしてふさわしい作品ではないかということで選びました。家に置いた時にひときわ存在感もありますし、そこから香りがしてくるというとても素晴らしいと思います。こちらは僕が押しましたが、中原さんどうですか?
中原
形状としてはとてもシンプルな形だと思うのですけど、2つのパーツになっているのですね。この中で1番綺麗な色だなというのがひとつあるかな。北欧のデザインっぽい感じもして自分が好きな感じの作品です。あと、日本香堂グループ450年の記念の年でこういうものが入賞するのはいいじゃないかなと思いました。
小仲
そうですね。ヨーロッパとかの展示会などで置いても違和感ないというか、これもなんか色々な色のパターンもあったり。小原さんどうですか?
小原
ボタニカル感があって、お香やお線香と違って、ディフューザーは香りがこう放つっていう感じなので、植物の花のように香りが上から引き立つようにディフェザーはするのでしょうけど、形状自体がそれを立つように見せているという形だなと思います。
小仲
花器でもいいのかもしれないですね。寺内さん作り手という立場でいかがですか?
寺内
使う場所っていう意味ですごく幅広く使えるかな。和の空間でも洋の空間でも全然こう引けを取らないなんかそういう凛とした感じがすごくいいなと思います。
髙橋
僕は色味がすごく綺麗だなって思います。ラインナップから見てもあの緑で、あの風合っていうのは目立つし存在感がありますね。美しいと思います。あと寺内さんもおっしゃっていましたけど、和でも洋でもあう感じがしますね。
山田
僕はディフューザー感があまりなくて、どこにでも意外と置けるかなと。玄関の先でもいいし、なんかあったやり方によっては違う用途でもいける感じがしますよね。同じものはできないですよね。そう思うとすごく面白いです。
中原
個体差ですね。

コンランショップ・ジャパン
中原慎一郎賞

長澤秀彦 様

作品名: OVER Q(オーバーQ)

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
ディフューザー容器を見るたびに、ラタンスティックが気になっていました。そこで伝統ある『見立て』の技法を用いて以下のようなストーリーを考えてみました。
-----まあるい身体に、ぴんと立った3本のスティック。これは日本が誇る“おばけキャラクター”から着想を得たディフューザー容器です。香りとともに空間にくすっと笑える「ゆとり」を漂わせます。ちょっと笑えて、心が潤う―そんな香りのある暮らしを、この小さなおばけがそっと見守ります。
長澤秀彦様 受賞の気持ち
ラタンスティックというディフューザー容器ならではの特徴を真面目に真面目に考えた結果、ユーモラスでかわいい形になりました。面白がってくださる方がいらっしゃればいいなと制作しましたが、審査員賞を受賞できたことに胸が躍り、大変嬉しく感じています。制作にご協力頂いた窯元の皆様にも心から感謝申し上げます。
中原
私が選んだディフューザー「OVER Q」はデザインがぱっと見で、ミニマムでシンプルなところに気持ちがいきましたし、タイトル、コンセプトにあるオバQ の3本の毛を黒いラタンスティックで表現しているという(笑)ところが非常にユーモアがあって面白いなと思いました。おめでとうございます。

ディスカバー・ジャパン
髙橋俊宏賞

古井翔真 様

作品名: bloom

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
スティックを底にある穴に挿すだけで自然なねじれが生まれ、美しいかたちが出来上がるディフューザー容器。無造作に入れられがちなスティックの佇まいを美しくデザインしようと考えた。スティックどうしが重ならず空気に触れる面積が増えることで、香りがより空間に広がる。
古井翔真様 受賞の気持ち
記念すべき創業450周年のコンテスト受賞作品に選出していただき大変光栄です。
容器にスティックを入れるところから香りが広がる雰囲気まで楽しめるものを作りたいと考えデザインしました。商品化を目指して、今後皆様の手に取ってもらえるように進めていきたいです。
髙橋
私が選んだものはこちらのディフューザー「bloom」です。通常のディフューザーはラタンスティックをバラバラとさして無造作に開くものだと思うのですが、こちらの作品はあえて穴を決めてあけてそこに挿すという、スティックの広がりの美しさを表現していることと、且つスティック同士が触れ合わないことで香りが拡散するという実用性も兼ねているというそこまでデザインをされている点が素晴らしいと思い選びました。おめでとうございます。

李荘窯
寺内信二賞

柴田有希佳 様

作品名: 夕顔に羽黒蜻蛉

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
花の中央の穴に線香を挿して使用。
柴田有希佳様 受賞の気持ち
この度は「李荘窯 寺内信二賞」を賜りありがとうございます。日頃、香炉や香合等、お香に纏わるものを作っていますが、香皿は作った事がありませんでした。今回の公募展を良い機会だと思い、香皿に初めて挑戦しました。余白を大事にした絵付けを心がけています。今後も品よくおおらかな作品を目標に精進します。
寺内
今回の選定は、食器をつくる立場から見させていただきました。選ばせていただいた点というのはやはり季節感をということがあるのですね。ただここ最近のものづくりは季節感のないものが多いのですが、この作品は夏の終わりを感じさせるような、そんな雰囲気、景色が見えるような感じがよかったのでそちらを選ばせていただきました。ただ、通年使うとなるとそこは色々と考えなくてはならないかなと思いますが、とても素敵な作品でよかったと思います。おめでとうございます。

和多屋別荘
小原嘉元賞

長澤秀彦 様

作品名: 香珠

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
仏教の宝珠の形をモチーフとしたお香立てです。暮らしのなかにひとしずくの余白を、暮らしのなかに「香」という「宝」を、そっと届けることをイメージしています。
長澤秀彦様 受賞の気持ち
この度は「和多屋別荘 小原嘉元賞」を頂き誠にありがとうございます。未使用時の香皿の佇まいと、灰の処理という機能の両面から考案しました。普段は店舗の設計をしており自分が設計した空間に今回の作品が置かれることを想像しながら検討しました。制作にあたりご助言ご協力頂きました窯元の皆様にも心から感謝申し上げます。
小原
この度はおめでとうございます。香皿「香珠」は非常にミニマルでそぎ落とされた感じがするところが私の選定のポイントになりました。また色であったり、サイズが色々なバリエーションができるのでは、という広がりがある作品だと感じました。また、今回、日本香堂グループ450年ということで香皿であるのですがお線香も使える仏具としても仕様できるということも配慮があるというところで加味させていただきました。

香十賞

渡邊紫音 様

作品名: 恋心

  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
  • 香器デザインコンテスト受賞作品01
  • 香器デザインコンテスト受賞作品02
  • 香器デザインコンテスト受賞作品03
  • 香器デザインコンテスト受賞作品04
作品詳細
観葉植物であるアンスリウムをモチーフとしたガラスの香皿を制作しました。鋳造ガラス技法で成形した仏炎苞の部分には、ガラス鋳造らしい優しい表情が生まれています。お香を立てることでアンスリウムのカタチが完成し、空間を香りと視覚で演出する事を狙いました。
渡邊紫音様 受賞の気持ち
この度は「香十賞」という素晴らしい賞に選んでいただきありがとうございます。
私が好きなガラス素材や植物というモチーフに、お気に入りのお香を立てることを想像して楽しみながら制作する事が出来ました。今回いただいた賞を励みに、一層、制作活動に取り組んでいきます。
山田
香十賞香皿「恋心」について私は小売業という目線から香十賞として選ばせていただきました。とても美しい作品で、完成度が高いところがすぐにでもお客様に気に入っていただけるような、商品の即戦力として香十の店舗ですぐに販売ができると思いました。おめでとうございます。

受賞作品展示予定スケジュール

下記のスケジュールで作品を展示予定です。

2025年 11月18日~12月
銀座本店(東京都中央区銀座4-9-1)
2026年 1月~2月
香十二寧坂店(京都府京都市東山区桝屋町349-8)

一部受賞作品を(新たに製造したもの)
販売予定です。
(受賞作品本体は販売いたしません)